投資成績のいい人が「死んだ人」と「忘れていた人」と聞いてもピンとこない方も多いのではないでしょうか。
どういったことを意味するのか気になるところですね。
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投資で成績がいい人は「死んだ人」と「忘れていた人」はどこから来たの?
投資で成績がいい人は「死んだ人」と「忘れていた人」という説が流れ始めたのは2014年頃です。
当時、世界規模の投信販売をしている運用会社のフィデリティが2003年~2013年まで顧客のパフォーマンスを調査しました。
すると投資の成績が良かった人の属性1位が亡くなっている人、2位が運用しているのを忘れている人であるという画像がX(旧Twitterで)拡散しました。
今日ノリで行った投資セミナーで一番ためになった資料。 pic.twitter.com/5ZNUUwcwGP
— あさこ (@nafco355) January 18, 2020
そこでパフォーマンス調査の根拠を探ってみました。
すると、「死んだ人」、「忘れていた人」というワードは、ブルームバーグのラジオ番組内でフィデリティの調査の話題になったことが発端であることが分かりました。
James O’Shaughnessy(ジェームズ・オショネシー)氏がフィデリティの顧客パフォーマンス調査を行ったようだが一番成績が良かった属性はと話し出したところ、Barry Ritholtz(バリー・リソルツ)氏が「死んだ人の口座?」と切り返しました。
それに対してJames O’Shaughnessy(ジェームズ・オショネシー)氏が「惜しいですが違います。一番良い成績を出したのは口座を持っていることを忘れている人です」と返答。
Barry Ritholtz(バリー・リソルツ)氏の「死んだ人」と冗談で発言したことが真実だと思われ、SNSで話題になったようです。
「死んだ人」と「忘れていた人」が投資成績が良い理由
「死んだ人」と「忘れていた人」の投資成績が良いというはっきりとした根拠はありませんでしたが、あながち嘘ではないようです。
「死んだ人」と「忘れていた人」に共通するのは頻繁に投資取引を行わず放置していることです。
投資取引を気にしすぎると、株価の変動に左右されることで追加投資をしたり、焦りや不安などで冷静な判断ができなくなり損失を招くこともあるでしょう。
したがって一度商品を購入したらあまり意識せず、長期間保有し続けることで投資成績も良い方向へ導かれる可能性もあるのではないでしょうか。
投資取引を意識せず、長期間保有する方法としてほったらかし投資という投資法があります。
ほったらかし投資とは基本的に長期運用を目的とし、最初に投資金額や銘柄を決め、購入した後はほったらかしにしながら資産運用を行う方法です。
ほったらかし投資はiDeCoやNISA、不動産投資、株の自動売買などがあります。
NISAではファンド(投資信託)を毎月買う設定にしてほったらかし投資をする人が多いですね。
インデックスファンドとアクティブファンドについての記事も参考にしてみてください。
投資信託(ファンド)はインデックスファンドとアクティブファンドの2種類に分かれますが、これから投資を始める方には聞き慣れない言葉かもしれません。 まずはファンドがどういうものなのかを知りたいですよね。 [word_balloon i[…]
ほったらかし投資のメリットとデメリット
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×デメリット |
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ほったらかし投資のメリット
・投資初心者にも始めやすい
ほったらかし投資の商品は定期的に決まったタイミングで購入されます。
普通の投資は自分自身で銘柄を選択し、売買のタイミングを見極めが必要ですが、専門家やロボアドバイザー商品の選定やタイミングの判断を行ってくれます。
したがって、投資の深い知識や経験が少なくても運用することが可能です。
・少額からでも運用できる
ほったらかし投資は投資額が少額であることが特徴で、長期的に継続するタイプが多いです。まとまった資金が少ない方にも始めやすい投資法です。
・預貯金以上の利益が期待できる
銀行などの預貯金元本保証がされているものの、金利は厳しいものがあります。しかしほったらかし投資では元本保証はありませんが、長期的に積み立てることで預貯金より資産を増やせる可能性があります。
ほったらかし投資のデメリット
・短期間で大きい利益を増やしにくい
ほったらかし投資は長期的な運用で資産を積み立てていくタイプが多いので短期間で大きな利益を出すのは難しいとされています。
・元本割れの可能性がある
価格変動のある商品を購入する場合、元本割れする可能性があります。
・コストがかかることもある
投資タイプによっては購入時や信託財産留保額などの手数料がかかる場合があります。
ほったらかし投資を成功させる3つのコツ
ほったらかし投資といってもどの投資にもリスクはつきものです。ほったらかし投資のリスクを抑え、成功させるにはどうしたら良いか3つのコツをお伝えしていきます。
①無理のない範囲で運用する
投資には元本割れリスクがつきものです。万が一損失が出ても生活に影響が出ない程度の資金で運用する心掛けが必要です。
また、ほったらかし投資は長期間の運用に向いている投資法なので資金が足りず途中で辞めてしまうのは意味がありません。無理のない範囲の投資を行いましょう。
②投資先についてきちんと調べる
投資を始める時は、事前に投資先の情報収集を行いながら検討する必要があります。
投資目的やどれくらいリスクがあるのか、契約条件などを自分の目で確認し自分にとって最適かの判断をしましょう。
③定期的に運用状況を確認する
ほったらかし投資という名前通りに、完全にほったらかしにするのは危険です。
専門家やロボアドバイザーが運用してくれるので安心かと思うかもしれません。
しかし、経済状況によっては想定できないことも起きる可能性があります。
できれば月に1回、運用成果をチェックしましょう。
定期的な状況確認でリスクを抑え資産増加の期待も高めることができます。
投資で成績がいいのは「死んだ人」と「忘れていた人」に関するよくある質問
投資で成績がいいのは「死んだ人」と「忘れていた人」に関するよくある質問を集めてみました。
亡くなった人の投資はどうすればいいですか?
亡くなった人の投資(証券口座)は移管手続きをすることができます。故人の株式や投資信託を相続人の口座へ移す手続を「移管」といいます。 一般的に移管の際、相続人もその証券会社に口座を開設することを求められます。 移管を完了させるまでに必要な平均日数は、相続人の口座開設に1週間前後、移管手続に1週間~2週間、合計で2~3週間は必要となります。
株を放置するとどうなる?
株式を長期間放置することには、危険性があります。長期間売買もせず放置していると証券口座が凍結されてしまう可能性があります。 口座が凍結されると、相続人であっても相続手続きが完了するまではその口座での取引や資金の引き出しができなくなります。 株式の換金や配当金の受取もできません。
ほったらかし投資のデメリットは?
ほったらかし投資のデメリットは契約条件も見ずに丸投げしてしまうと危険だということ。投資の運用や管理をプロやツールに任せられることが、ほったらかし投資の特徴ですが、ちゃんと内容を見ずに始めると投資に失敗してしまったり、元本割れしてしまったりといったリスクが生じます。
積立投資をしている人が死んだらどうなる?
積立投資をしている人が亡くなった時の手続きは、以下のようにできます。NISAの口座開設者が亡くなった場合、亡くなった日以降に発生した分配金や譲渡益は非課税の適用から外れます。 相続人は「非課税口座開設者死亡届出書」を提出し、相続人の一般口座か特定口座に投資信託を移管する手続きが必要です。
亡くなった人の株の配当金はどうなるの?
亡くなった人の株の配当金は、相続人が引き継ぐことができます。配当の基準日である決算日の翌日以後に株主が亡くなった場合、相続人は被相続人の代わりに配当を受け取ります。 配当期待権は相続税の申告の対象となります。