ドルコスト平均法という言葉は聞いたことがあるけど、どういう意味なのだろう?ドルコスト平均法のメリット・デメリットはなんだろう?
この記事は、ドルコスト平均法について知りたい人に向けて書いています。
この記事はPRを含みます。
この記事では
- 新NISAの積立投資でも重要なドルコスト平均法とは?
- ドルコスト平均法のメリットとデメリット
- ドルコスト平均法のシミュレーション
- ドルコスト平均法と一括投資どちらが資産が増える?
について解説していきます。
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新NISAのつみたて投資でも重要なドルコスト平均法とは?
ドルコスト平均法とは、投資信託など価格が変動する商品を「一定の金額」で「定期的に」購入することです。そうすることにより、価格が高い時は少なく、価格が低い時は多く買うことができ、平均購入価格を安定させることができます。
ドルコスト平均法をわかりやすくりんごを使って解説
ドルコスト平均法がどのような投資方法なのか、一括投資と比べながらりんごを使って分かりやすく説明していきます。
500円を元手としてりんごを5か月間購入した場合を表にまとめました。
<一括投資の場合>
購入月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 |
りんごの価格 | 100円 | 50円 | 20円 | 100円 | 50円 |
購入額 | 500円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
購入数 | 5個 | 0個 | 0個 | 0個 | 0個 |
購入数 |
- 1月に一括で100円のりんごを5個購入
- 5か月後にはりんごの価格が50円に値下がり5個のりんごの価値は250円に
- 5個×50円=250円で結果的に250円損をしたことになる
<ドルコスト平均法の場合>
購入月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 |
りんごの価格 | 100円 | 50円 | 20円 | 100円 | 50円 |
購入額 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 |
購入数 | 1個 | 2個 | 5個 | 1個 | 2個 |
購入数 |
- 毎月100円ずつりんごを購入するので、月によって購入個数が変動
- 5か月後にはりんごの価格が50円に値下がりしたが、購入数の合計は11個に
- 11個×50円=550で結果的に50円増えたことになる
ドルコスト平均法は、毎月一定額の購入によりりんごの値段(投資信託では基準価額)が高いときは少ない量、低い時には多い量を購入するので平均購入単価を安定させることが可能です。
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ドルコスト平均法のメリットとデメリット
ドルコスト平均法で投資をすることでどのようなメリット、デメリットがあるのか解説していきます。
ドルコスト平均法のメリット |
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ドルコスト平均法のデメリット |
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ドルコスト平均法のメリット
- 初心者に分かりやすく投資を始めやすい
商品にもよりますが少額から始められ、生活に影響がでない程度に始めることができます。 - 投資するタイミングを気にしなくても良い
自動的に購入口数が調整されるのでタイミングを気にする必要がありません。 - 相場を気にしなくても良い
相場に関係なく、毎月決まった額を購入するので価格変動に対してあまり神経質にならずにいられます。
ドルコスト平均法のデメリット
- 短期投資には向いていない
長期にわたり継続的に購入しながら積立を行う方法ですので、効果が出るまで時間がかかります。 - 相場によってはマイナスになる
必ず利益が出るという保証はありません。価格が下がり続けている場合は積立を継続しても損失が出る可能性があります。
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ドルコスト平均法のシミュレーション
ドルコスト平均法を用いて、毎月1万円を12回投資信託を購入するというケースでシュミレーションしてみましょう。
期間 | 投資金額 | 購入価格 | 購入口数 |
1ヶ月目 | 10,000円 | 1000円 | 10口 |
2か月目 | 10,000円 | 1000円 | 10口 |
3か月目 | 10,000円 | 600円 | 16口 |
4か月目 | 10,000円 | 500円 | 20口 |
5か月目 | 10,000円 | 600円 | 16口 |
6か月目 | 10,000円 | 1000円 | 10口 |
7か月目 | 10,000円 | 400円 | 25口 |
8か月目 | 10,000円 | 500円 | 20口 |
9か月目 | 10,000円 | 900円 | 11口 |
10か月目 | 10,000円 | 700円 | 14口 |
11か月目 | 10,000円 | 1000円 | 10口 |
12か月目 | 10,000円 | 800円 | 12口 |
合計:120,000円 | 平均購入価格:750円 | 合計:174口 |
- 12か月目の購入単価が800円
- 購入口数は174口
- 12か月目での売却時:購入単価800円×購入口数174口=139,200円
- 売却額139,200-購入額合計120,000=利益19,200円
ドルコスト平均法は投資期間が長期間になるほど、購入口数を増やすことができ利益が出やすいことが分かりますね。
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ドルコスト平均法と一括投資どちらが資産が増える?
先ほどドルコスト平均法のシュミレーションを行いましたが、一括投資ではどのようになるのかシュミレーションしてみましょう。
期間 | 投資金額 | 購入価格 | 購入口数 |
1ヶ月目 | 120,000円 | 1000円 | 120口 |
2か月目 | 0円 | 1000円 | 0口 |
3か月目 | 0円 | 600円 | 0口 |
4か月目 | 0円 | 500円 | 0口 |
5か月目 | 0円 | 600円 | 0口 |
6か月目 | 0円 | 1000円 | 0口 |
7か月目 | 0円 | 400円 | 0口 |
8か月目 | 0円 | 500円 | 0口 |
9か月目 | 0円 | 900円 | 0口 |
10か月目 | 0円 | 700円 | 0口 |
11か月目 | 0円 | 1000円 | 0口 |
12か月目 | 0円 | 800円 | 0口 |
合計:120,000円 | 平均単価:750円 | 合計:120口 |
- 12か月目の購入単価が800円
- 購入口数は120口
- 12か月目での売却時:購入単価800円×購入口数120口=96,000円
- 売却額96,000-購入額合計120,000=損失24,000円
ドルコスト平均法では19,200円の利益が出ましたが、一括投資では24,000円の損失が出ました。
一括投資は購入時に高値にある場合、価格が下落する事で損失が出てしまいます。
また一括投資はまとまった資金も必要になります。
一方、ドルコスト平均法は価格の急激な下落にも耐えられるメリットがあります。
ドルコスト平均法のメリット・デメリットを知った上で取り入れるかどうか決めてみてください。
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ドルコスト平均法に関するよくある質問
ドルコスト平均法に関するよくある質問を集めてみました。
ドルコスト平均法はなぜ儲かるのですか?
ドルコスト平均法は、一定の額で買い付けるため万が一暴落した時には多くの投資商品を買うことができ結果的に儲かる事が多いです。
ドルコスト平均法の弱点は何ですか?
ドルコスト平均法は、一括購入とは違い毎回定期的に購入する方法なので投資商品によっては毎回手数料がかかる事がデメリットです。また、短期間では成果が出づらいこともデメリットです。
ドルコスト平均法は安定していますか?
ドルコスト平均法は毎回一定の金額で購入するので、高値塚みをする可能性が低く安定していると言われています。しかし、ドルコスト平均法にもデメリットはありますので、きちんと把握してからドルコスト平均法を取り入れてみてください。
ドルコスト平均法は上がり続けるの?
ドルコスト平均法では購入価格が平均化されて安定していますが、相場が下がった時にやめるとマイナスになる可能性もあります。
自分のゴールを決めていつやめるか、どこまで上がったらやめるかを明確にするとよいと思います。
ドルコスト平均法 いつ買う?
ドルコスト平均法で積立をしていくには、新NISAのつみたて投資枠で毎日・毎週・毎月の3種類の頻度で買う事ができます。
ただし、クレカ積立は毎月しか選べません。