新NISAは非課税枠が利用できる株式制度で、将来へ向けての資産形成を加速させることができます。
新NISAを始めるにはどの証券でどれくらい購入しようかというスタートラインを考える人が多いかと思います。
しかし、投資する上で大切なのはいつまでに資産を形成して、いつ売却するべきかという出口についても考えることが重要になります。
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新NISAの出口戦略は大きく3つある!
新NISAは長期間の資産形成に向いている投資方法ですが、最終的にどのように資産活用を行うかが重要です。
そこで、新NISAの出口戦略の3つの考え方について説明していきます。
成長投資枠で売買を繰り返す中長期投資
この出口戦略は新NISAの成長投資枠1,200万円を有効に活用する戦略です。
この戦略は成長する銘柄を見極め、投資後に高値で売ったところで別の銘柄を購入して繋いでいくことが重要です。
しかし、非課税枠を全て使い切る使い方ではなく、毎年投資できる資金の計画を立てながら半年から1年以上の間隔で売買を繰り返すことが大切です。
また、非課税枠を使い切ってしまうと翌年に非課税枠が復活しても、年間の上限があるので全ての非課税枠を埋めるのに年数がかかってしまいます。
理想的な投資方法は、5年間の中で成長が伸びる見込みがある銘柄を成長投資枠の年間上限である240万円購入し、5年目に高値で売却、翌年に購入分の240万円の非課税枠が復活するので、そこで再購入することです。
成長投資枠で高配当インカムゲイン戦略
この出口戦略は成長投資枠で高配当の銘柄を購入し、長く保有することでインカムゲイン(配当収入)をもらい続けるものです。
高配当の銘柄は一般的に収益が安定している傾向にあり、下落しても配当目当ての人が株を購入することが多いので価格変動が比較的小さいのが特徴です。
したがって、定期的に配当金を受け取ることが可能です。
高配当の銘柄によっては業績悪化で減配または無配になることになる可能性もあり得ます。
そうなると売却して新しい高配当の銘柄を買い直さなければなりません。
最悪の事態に陥らないためにも、安定した利益を出している高配当銘柄を選んでいく必要があります。
高配当銘柄を購入してからは、資産が減らないように別の配当株に再投資をしても良いでしょう。
高配当株投資については以下の記事もご参考にしてみてください。
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4%ルールで取り崩していく資産維持戦略
4%ルールとは毎年の資産運用額の4%を切り崩して生活することで、30年以上経過しても資産がなくなる可能性が非常に低いという内容です。
4%という数字は1998年にアメリカのトリニティ大学で発表された資産運用に関する研究で導かれたものです。
例えば現役を引退するまで貯めた資産が3,000万円だとします。
3,000万円の4%は120万円になります。この場合、100万円前後を取り崩しても資産が維持できるというものです。
4%ルールはFIRE(早期退職、経済的自立)するために必要な資産を考える基となっています。
また、逆算して現役を引退するまでにどれくらいの資産を作れば良いかも導きだすことが可能です。
ただ、市場の変動やインフレ動向により計画通りに進まないこともあるので投資期間や収益は大きくし、取り崩せる資産は少なくすることが重要です。