ドル円の今後の見通しは?急激な円安160円突入で不安の声も!

2024年はドル円の円安が進み、一時160円まで突入しました。円安による悪影響を受ける人には不安でたまりませんよね。今後のドル円はどうなっていくのか気になるところです。

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ミニぶた
ミニぶた
こんにちは、ミニぶた(@mini__buta134)です。みるる、円安って生活に影響が出たりするっていうけど、円安は悪いことなの?
ミニぶたちゃん、円安が進むと物価が上がったりして生活が圧迫されちゃうよね。ドル円の見通しや円安がどんな影響を及ぼすか説明していくね。
みるる
みるる

ドル円の今後の見通しについて

2024年のドル円は円安が進み、5月現在150円台となっています。
2024年3月19日に日本銀行は政策転換として、アメリカと日本の金利差を縮小し、円安を修正させようとマイナス金利政策を解除しました。
しかし、その後も円安は進み4月29日には1ドル160円までになりました。
日本政府は円安を止めるために2回のドル売り円買いの為替介入を行ったと言われています。
日本政府が為替介入を行ったと言われていることに対し、アメリカのイエレン米財務長官が、介入はめったに起きることではないと日本政府の為替介入について強く牽制しました。
この発言により日本政府が為替介入をしづらくなったとの推測があり、円安がさらに進んでいくことになりました。
今後の見通しについては、様々な方が意見を持っており、一概にどうなるかを予想することは難しいでしょう。
いきなり自然災害が起き、経済状況が悪化したり、政権交代があるかもしれません。
その時の経済状況などでドル円相場は変動するので、今後の情報に注意しながらドル円の変動を適宜確認していくのが良いかもしれません。

2024年のドル円相場は急激な円安が進んでいる

2024年もドル円相場は急激に円安が進んでいますが、いつから円安が始まったのでしょうか。

円安は2022年から始まった

現在も進んでいる円安ですが、2022年3月中旬ごろから始まりました。3月上旬までは1ドル115円前後で動いていましたが、為替相場が大きく動き出し4月下旬には1ドル131円台までになりました。2023年になってからも円安は続き5月末には1ドル140円台までになりました。

円安になった原因

政策金利の引下げなどにより資金供給量を増やす事で投資や消費の行動を促す金融緩和政策を日本、アメリカともに実施していました。
しかし、2022年にアメリカが金融引き締めに転換したことで日米の金利の差が開いてしまいます。
そのことで投資家が円を売りドルを買う動きが強まったのが原因です。

2024年もドル円相場の円安が進んでいる

2024年のドル円相場は1月1日の時点で140円台で始まっています。
そして1月5日は1ドル145円と5円も円安が進む状況でした。
2月には1ドル146円、3月は1ドル150円、4月は1ドル151円、5月には157円までとなっています。
なお、4月29日に1ドル160円まで変動しました。
5月2日に1ドル157円から153円台までになりましたが、これは政府の為替介入が実施されたのではないかと言われています。
しかし為替介入が行われたとしても円安の流れは大きくは変わらないとの見方が出ています。

 

ドル円相場はどうやって決まるの?

日本では頻繁に目にするのが円やドル相場ですが、他にも様々な通貨の相場があります。

為替相場とは

為替相場とは外国為替市場で、1ドル120円、1ユーロ150円などといった別の国との通貨が売買される時の交換比率のことを言います。
テレビのニュースで「本日の東京外国為替市場の円相場は」という報道を耳にすることがありますが、外国為替市場は24時間世界で取引が行われています。
商品の輸出入や外国証券など国際的な取引をする時は外国為替を利用して金銭を支払う仕組みです。

ドル円相場はどうやって決まるのか

ドル円相場は外国為替市場で取引され、ドル円を買いたい量(需要)と売りたい量(供給)のバランスで決められます。
例えば日本からアメリカへの輸出が増加した場合、代金としてドルを円に交換するため、円の需要が増加します。
結果、円高・ドル安の方向へ進む可能性があります。
反対にアメリカからの輸入が多くなると円をドルに交換するのでドルの需要が高まります。
よって、円安・ドル高の可能性が出てきます。

為替相場が変動する要因

取引先との需要と共有のバランスで為替相場は決まりますが、他にも為替相場が変動する要因があります。

ファンダメンタルズ

経済活動の状況を示す指標をファンダメンタルズと呼び、経済の基礎的条件と訳されます。
経済成長率や物価指数、雇用統計や財政収支などを読み取ることで、為替相場の動向を把握することが出来ます。
物価指数でいうと、物価が高騰するとインフレ状態になりお金の価値が下がり、物価が下がるとお金の価値が上がるデフレ状態になります。
インフレ状態であれば、お金の価値と物のバランスを調整するのに金利を引き上げようとするので、結果金利が上がった通貨を買う人が増え、通貨の価値が上昇する傾向があります。

災害関係

戦争やテロ、地震などが起きるとその国の経済状況が悪化してお金の価値が下がると予想されます。

政治的な要因

政権交代や外交問題などがあった場合、その国の今後の政策に見通しがつかなくなることでお金の価値が下がる可能性があります。

円安になると不利益を被る人・ものごと

円安になるとどのような影響があるのでしょうか。

円安で不利益を被る人

輸入業者

日本は原油、電子部品など輸入に頼るものもあります。
円安になることで、輸入コストが高くなり利益が減る可能性があります。

海外旅行者

海外旅行に行くとドル通貨の国であれば、飛行機代やホテル、ショッピング代なども日本と同じ感覚だと高く感じるかもしれません。

円安になると不利益を被るものごと

生活が圧迫する

円安になると物価が上昇することで、消費者生活が圧迫し始めます。

倒産会社が発生する

円安になると仕入れコストの上昇などにより経営状態が悪化し倒産する会社が発生します。

円安になると利益を享受できる人・ものごと

円安になると利益が得られる人やものごとはどんなことでしょうか。

円安になると利益を享受できる人

輸出業者

輸出業者は輸出品を海外で販売すると外貨で代金を受け取るため為替差益が大きくなります。

外貨預金をしている人

円安になると外貨の価値が上がり、その状態で円に交換すれば利益が得られます。

円安になると利益を享受できるものごと

インバウンド需要が高まる

円安になると外国人観光客が増え、飲食店や土産店、ホテルなどの売り上げが増加して多額の利益が見込めます。

海外で日本製品の売上が増える

円安になると外国では、日本製の製品価格が下がり売れ行きが良くなります。