“子供は泣くことで、自分の気持ちを表現する”それをわかっていても、あまりに泣かれると「もう泣かないでー!」「何で泣くの!?」って思ってしまうことがありますよね。
『心を抱きしめると子育てが変わる』萩原光著

なんだかステキなタイトルだなと思い、手にとったのが読み始めたきっかけ。
どんな内容かな?と思って読み進めてみると…子供の気持ちを知るだけでなく、とにかく親の気持ちがホッとできるものでした。
実践してみたくなるアイデアなども満載。
息子も5歳になり、だいぶ聞き分けも良くなってきましたが、まだまだ駄々をこねたり、イヤイヤ泣いたり。グズグズする度にイライラして、息子にキツく言いすぎてしまい、冷静になった時に反省する日々。
入園してから朝の園バスに乗せるのも一苦労。バスが近づいてくるともう大泣き!!スイミングでも同じ。試しに「お休みする??」と聞いてみると、泣きながらも「行くー!」との返事が。行きたくないわけじゃないのか…。
行きたいけどママと離れるのは不安でさみしい…色々葛藤していたんですね。

この本には、親から離れられない子は基本的に生まれつき繊細で、緊張や不安が強い子供。ママから離れられないという事は、『不安の解消に必要な行動が取れている』ということなので、あまり心配はないのです…と書かれていました。

あとから振り返ると、そんな心配することはなかったと思いますが、その時は「どうしたら次は泣かないで行けるのか」とよく考えていたなぁ。
今では幼稚園にもスイミングにも楽しそうに通っているので、『大丈夫!』と思って、見守りながら待てば良いんだなって。
慣れるのに少し時間がかかるというのも個性ですよね。
本の中の実例には、年齢もタイプも様々な子供達のエピソードが書かれています。その状況が目に浮かぶようで、なんだか心にスッと入ってきて励まされます。
「子どもが泣いたり、ダダをこねたりする姿を見ると、まるで子育てがうまくいっていないかのように思えるかもしれません。しかし実際は、泣き上手、ダダこね上手の子どもほど、しっかりと自立への道を歩んでいけます。楽しい気持ちだけでなく泣きたい気持ちも、ヤダヤダ言いたい気持ちも、そのまま抱きしめてあげたほうが、かえって素敵な笑顔への近道になるのです」(心を抱きしめると子育てが変わる)
泣き喚く、グズリ、イヤイヤなど…子供の困った行動が理解できないと悩んだり、言動にイライラするママも多いはず。私もそのひとり。

でも本によると、「お母さんを困らせちゃいけない」とか「もっと成長したい」という気持ちがあるけれど、それが裏目に出ているようなんです。
子供の困った行動の奥に隠された気持ちに気づいて、共感して、ギュッと抱きしめる…それが自信に繋がるとのこと。
わかっていても、いざグズられると実践するのがなかなか難しい…(^_^;)でもまず一呼吸して、『今こうなってるのは、どんな気持ちでいるんだろう』と、少ーーーしずつですが意識するようになりました。
子供の気持ちを代弁するだけで、ぐずる時間も短くなったような気がします!息子も2.3歳の頃より落ち着いてきたのもあるかな。

一見手がかからないように見える子も、我慢してる場合がありますよね。気づかれにくいから、周りの人も一緒になって様子を見ることが大事だなって。
息子は小さな頃から何かある毎によく泣く子で、「もういい加減泣かないのーー!!!」と強く言ってしまうこともしょっちゅう。
泣きたい気持ちも受け止めてあげればいいんですね。泣き止ますことばかり考えてました…。
そして本には『今ここに集中することの大切さ』についても書かれています。気持ちが重くなったり、イライラしたりするのは、大抵この「心ここにあらず」の状態になっている時だそうです。わかる、わかる。
心を今ここにとどめながら、生活の一コマ一コマを過ごしてみると、すぐ目の前にある小さな幸せに目が向くようになります。(心を抱きしめると子育てが変わる)
やることが多いと、それをこなすのに一生懸命になってしまいますよね。過去の後悔や未来への不安とかつい考えたり…ママ達は頭の中も忙しい〜。
でも“今この瞬間”を味わい、楽しむことの大切さを思い出させてくれました。

親のストレス脱出法も載っていて、温かく親の気持ちにも寄り添ってくれます。これは子育て中だけではなく、他でも通じるものがあるなぁと思う内容でした。
心の奥に秘めた気持ちを知らないより知っていた方が、自分も楽になる感じ。パパにも読んでもらいたい。
読み終わった後は気持ちがポカポカ、子供をギューッと抱きしめたくなりますよ♡
コメントを残す